「平和資料センター みえ」は、過去の歴史の真実に学び、日本国憲法の理念をふまえ平和な社会を実現しようとする三重県教職員組合からの委託を受けて、2016年6月、三重県教育文化研究所内に創設しました。
長い戦争が終わって70年。その時代を生きてきた人々の多くが亡くなられるとともに戦争体験が風化し、人々の努力によって守られ国際社会の信頼を得てきた平和憲法をも変えられかねない状況にあります。そして、世界各地で戦争や紛争が絶えず、核兵器廃絶もいまだ実現していません。また、貧困や飢餓、環境破壊や差別、人権の抑圧などといった平和を踏みにじりいのちを脅かす課題も山積しています。
わたしたちは、先の戦争で、教育の名のもとに多くの子どもたちを戦場におくりだしたことを深く反省し、だれ一人殺したり殺させたりしないよう、平和教育に役立つこれまでの優れた実践や、県内に分散する資料の集積をはかり、三重県内の教職員をはじめ、平和を願う県民のみなさまにひろく提供することを役割としています。